平野実貴 Miki Hirano

  東京都出身。国立音楽大学卒業後、ウィーン国立音楽大学指揮科に入学し、指揮法をライオビッツ教授、伴奏法をハロルド・ゲルツ教授、ソロピアノをレオニード・ブルンベルク教授に師事。1995年にはウィーン・フィルのメンバーらと「ウィーン・ドナウトリオ」を結成し、東京・大阪などで公演し、2003年には、ウィーン・フィルのベルンハルト・ビベラウアと共演した「モーツァルトのピアノとヴァイオリンのための三つのソナタ」のCDがBMGファンハウスより発売された。

さらに、同年、モーツァルトのピアノ・ソナタ全曲演奏シリーズを東京で開催し、かつ2005年には6枚におよぶモーツァルト・ピアノ・ソナタ全集のCDをリリースし、音楽専門各誌より好評を博した。

2010年に入ると演奏家としてだけでなく編曲家、歌手としてもデビューすることとなり、2012年には自ら編曲・演奏し歌うクリスマス曲「聖夜のともしび」、2014年には「初恋の詩」、さらにアルバム「四季遷歌」と次々リリースし、ヒットを生みだした。

恐らく世界で初めてであろう、モーツァルト・ピアノ・ソナタ全曲集のCDを発表している国際的に活躍するピアニストが、歌手として高い評価を受ける、そのような才能溢れた彼女の今後の活動に期待する者はクラシックファンのみならず。幅広い音楽ファンにも着実に広がっている。