楽曲紹介

W.Aモーツァルト:
ピアノ・ソナタ全集 Vol.5
ピアノ・ソナタ 第13、14番&幻想曲
CMCD-28080
¥2,940 06/5/20発売
アルバム配信¥2,300 単曲配信¥400(税抜)

  • 収録曲一覧
  • 楽曲説明

収録曲一覧

ピアノ・ソナタ 第13番 変ロ長調K.333(315c)
Piano Sonata No13 in B-Flat Major K.323(315c)

1. Ⅰ.Allegro
2. Ⅱ.Andante cantabile
3. Ⅲ.Allegretto grazioso

幻想曲 ハ短調 K.475
Fantasie in C Minor K.475

4. Ⅰ.Fantasie in C Minor K.475

ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 K.457
Piano Sonata No14 in C Minor K.457

5. Ⅰ.Molto Allegro
6. Ⅱ.Adagio
7. Ⅲ.Allegro assai

ピアノ・ソナタ 第13番 変ロ長調 K.333(315K)
Piano Sonata No,13 in B-Flat Major K.333(315k)

従来はマンハイム=パリ旅行から帰った直後の1779年にザルツブルクで成立したと考えられていたが、 自筆譜の研究から現在では、1783年にリンツで成立したと改められている。 その年の7月末から10月にかけて、モーツァルトは妻のコンスタンツェの家族へのお披露目を兼ねて里帰りした。 その帰途でリンツにしばらく滞在している。 名高い<リンツ交響曲>がそこで成立したことはよく知られているが、この変ロ長調のソナタもその際に書かれたと 推定される。 このソナタでは、軽快さと協奏曲的な華やかさが魅力的で、そこにはモーツァルトが強く影響を受けた作曲家の一人の ヨハン・クリスチャン・バッハの影響が強く認められる。 なお、クリスチャン・バッハは1782年に亡くなっているため、モーツァルトはこの先輩への追悼の意味をこめてこうした 作品を書いたとする推論もある。 この作品の前に成立した3つのソナタと比較して、ここでは入念な動機労作が際立ち、スケール面でも新たな境地を拓く 充実感がある。 モーツァルトのソナタを代表する名作のひとつ。
 この作品はK.284のピアノ・ソナタ、K.454のヴァイオリン・ソナタとともにウィーンのアルタリアから、1784年に出版されている。


第1楽章 アレグロ 変ロ長調 4分の4拍子

ソナタ形式。優しい表情をたたえた第1主題については、クリスチャン・バッハのピアノ・ソナタ作品17-6の第1主題との酷似 が指摘されている。 主題に織り込まれたシンコペーションが独特の流麗な味わいを醸す。 協奏曲的な演奏効果の高い楽章。

楽曲試聴

ピアノ・ソナタ 第13番 変ロ長調K.333(315c)
Piano Sonata No13 in B-Flat Major K.323(315c)

1. Ⅰ.Allegro

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2. Ⅱ.Andante cantabile

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3. Ⅲ.Allegretto grazioso

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幻想曲 ハ短調 K.475
Fantasie in C Minor K.475

4. Ⅰ.Fantasie in C Minor K.475

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ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 K.457
Piano Sonata No14 in C Minor K.457

5. Ⅰ.Molto Allegro

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6. Ⅱ.Adagio

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7. Ⅲ.Allegro assai

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